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「ほどよく脂がのっていて肉全体に旨みを感じる」「しゃぶしゃぶでアクがほとんど出ない」など、東京の高級レストランや神戸の有名ホテルのシェフからも支持されている私たちの豚肉。自慢の銘柄豚が生まれるまでには、さまざまな試練と物語がありました。

この土地でしか育まれない、オリジナルなものを。
夢のはじまりは昭和40年までさかのぼります。それは代表の涌井が農業高校を卒業した年のことでした。 「津南は山に囲まれた高原地帯。米や野菜を栽培するにも土地の広さには限りがある。この土地で自分にしかできない農業をするなら何だろう」。そのときに出した答えが「養豚」。こうして私たちは「つなんポーク」1頭めの豚を育てはじめたのです。

農家の基本は自給自足。最初は豚舎も自分たちでこしらえました。裏山から木を切り出して運んでは柱を立て、壁と屋根まで貼りました。しかも出来た建物は2階建て。冬には3m降り積もる雪を考えてのことでした。当時はとても珍しく、この辺では2階建て豚舎の第1号だったようです。
面白がって本気になると知恵と意欲がわいてきます。そんな風に工夫をこらしながら豚を育てて3年。今度はその豚を大宮の卸市場まで運び、自ら売るようになっていました。そこでは良い肉質の豚を持っていくと、目利きの業者が高く買ってくれました。たんせい込めて育てた豚が評価されてうれしくなった私たちは、もっともっとおいしい肉をイチからつくってみたいと、ついにはアメリカの品評会で評判になった豚をわけてもらうことに成功し、次なるステージを目指すはずでした。
2度の試練が導いた、「つなんポーク」スタイル。
ところがその中には、伝染病を持った豚がまじっていたのです(現在その病原菌は絶滅)。私たちは豚のほとんどを失い、手元には出荷用のトラックだけが残りました。「途方に暮れていてはゼロのままだ。今回は運が悪かったけれど何とかもう一度やり直したい」。強く再起を誓い、残されたトラックで家畜を運送する仕事をはじめます。運ぶ先は長岡、大宮、大阪、滋賀など全国各地。年間8万kmを移動する生活を15年つづけ、資金が貯まったのが昭和55年。
結婚を機に、ふたたび豚の飼育に専念することができました。

養豚の仕事を再開してからは、豚に良いコトをとことん追求しました。伝染病の教訓から、良い種豚・母豚を仕入れてもまず山のふもとの豚舎で3週間隔離してからこの集落の豚舎に移すことで、地域全体の環境を守りました。肉のおいしさをつくるためにえさや飼育方法にもこだわり、ほどよく脂がのった、ふっくらした豚が徐々に増えていきました。


ようやく豚の飼育が軌道に乗りはじめた矢先、ふたたび試練が襲います。牛肉輸入自由化の余波で豚肉の価格が暴落したのです。「たいせつに育ててきたものが、どうしてこんなことに…」。大量に育てて出荷するような個性がない豚をつくっているわけじゃない。「そうだ、自慢の豚を銘柄豚に育て上げ、おいしさを直接お客様に伝えよう」。そうして独自の銘柄豚を扱う直営店とレストラン、そして越後湯沢駅構内の旗艦店をオープンし、生産から口に入るまでの過程に責任を持つ「つなんポーク」スタイルを確立させたのでした。
そして夢は、新しい物語へとつづいていく。
直営店をオープンし、すべての部位を扱うことで、肉の本当の良さもわかってきました。例えばモツやレバー肉。繊維質の多い良質なえさで育った豚肉は内蔵まで丈夫で、臭みがなく丸まるとしています。だから私たちの生モツは、ドリップが出にくくプルンプルンとしていて、食べるとサクリと軽い食感が楽しめるのです。どの部位も「おいしい」と言ってもらえるものにするために、誠心誠意育てなければ申し訳ない。それがいのちを扱う者の最低限の礼儀なのだと思っています。
私たちは昨年から、ふたつめの銘柄豚づくりに挑戦しています。この地域の特色を生かし、魚沼産コシヒカリをブレンドした極上のえさで育てた「越ノ光ポーク」です。「豚はいっくら見てても、飽きないねぇ」。ニコニコと豚舎を見てまわりながら、代表の涌井が今日も愛おしそうに子豚たちの背中をなでています。 私たちの新しい夢は、この津南高原に農場・直売所・レストランを一体化した観光施設をつくること。想いや情熱がふくらんで次の夢を生み、新しい物語へとつづいています。